ピックルボールの施設が増加中?日本で広がる「専用クラブ」と新しい導入モデル

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ピックルボールを始めようと思ったとき、最初に気になるのが「どこでできるの?」という問題です。

これまでは、公共体育館やスポーツ施設などでコートを借りて楽しむケースが中心でした。

ところが最近、日本のピックルボールを取り巻く環境が少しずつ変わっています。

専用コートを備えたクラブ型施設が登場する一方、ホテルや商業施設、公園など、これまでピックルボールとは縁がなかった場所にもコートを導入する動きが出てきました。

その象徴的な存在が、2026年9月に東京・豊洲でオープンしたPICKLR TOKYO TOYOSUです。

一方で、MIC FIELDとノアインドアステージが展開する「W ARC」のように、既存の空間や施設へピックルボールを導入し、運営やイベントまで含めて展開する新しいモデルも登場しています。

日本のピックルボールは今、単に「コートが増えている」というだけではなく、ピックルボールを楽しめる場所そのものが多様化する段階に入っているのかもしれません。


これまでのピックルボールは「体育館で楽しむ」が中心だった

日本でピックルボールを始める場合、これまでは公共体育館や既存のスポーツ施設を利用するケースが比較的多くありました。

バドミントンコートなどを活用してプレーできることもあり、地域の体育館やスポーツ施設は、日本でピックルボールが広がるうえで重要な役割を果たしています。

このスタイルには大きなメリットがあります。

既存施設を利用できるため、新しく専用施設を作る必要がありません。

そのため、地域のサークルや体験会などからピックルボールを始める人にとっても、入り口になりやすい存在です。

一方で、

  • 利用できる時間が限られる
  • 他の競技との予約調整が必要
  • 常設のピックルボール環境ではない
  • コミュニティを継続的に形成しにくい

といった面もあります。

そこで登場してきたのが、ピックルボール専用のクラブ型施設です。


PICKLR TOKYO TOYOSUが示す「専用クラブ型」

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2026年9月25日にグランドオープンした「PICKLR TOKYO TOYOSU」は、日本における専用クラブ型施設の代表例です。

東京都江東区塩浜に誕生した施設には、7面の公式ハードコートが整備されています。

約560坪の屋内施設で、天候に左右されずプレーできる環境を用意。

さらに、

  • ロッカールーム
  • プロショップ
  • ラウンジ
  • イベントスペース
  • コート予約
  • リーグプレー
  • トーナメント
  • AIコーチング

など、単純に「コートを借りる」だけではない機能が用意されています。

PICKLR TOKYO TOYOSU 公式サイト

施設の詳細については、こちらにもまとめています。

PICKLR TOKYO TOYOSUの施設情報

つまりPICKLRが作ろうとしているのは、単なる「屋内コート」ではありません。

プレーする場所+人が集まる場所+競技を継続する場所

という、クラブ型のスポーツ施設です。


PICKLRは「全国30店舗」を目指す

PICKLR TOKYO TOYOSUの存在が興味深いのは、1店舗だけの施設ではないことです。

PICKLRは日本国内で30店舗を目指す構想を掲げています。

さらに、会員プランには「ALL JAPAN ACCESS」が設定され、対象会員は今後展開される国内のPICKLR施設を利用できる仕組みも用意されています。

これが実現すれば、ピックルボールの楽しみ方も変わってくる可能性があります。

例えば、

「今日は近所のクラブ」

「週末は東京の別店舗」

「旅行先でもPICKLR」

といった使い方です。

これは従来の「体育館を予約してプレーする」という発想とは少し違います。

施設そのものを目的にピックルボールを楽しむ文化につながる可能性があります。


もう一つの動き「W ARC」

そして今回、もう一つ注目したい動きがあります。

MIC FIELDとノアインドアステージが展開する**「W ARC」**です。

W ARCは、ピックルボール専用施設を全国に作っていくという単純なモデルではありません。

ピックルボールを、

  • ホテル
  • 商業施設
  • 公園
  • 遊休地
  • 既存スポーツ施設
  • さまざまな地域の空間

などに導入し、企画からコート施工、運営、イベント、集客、コミュニティ形成までを支援するという考え方です。

W ARCに関するPR TIMES発表

ここが非常に面白いところです。

PICKLRが**「ピックルボールのための場所を作る」モデルだとすれば、W ARCは「既存の場所にピックルボールを組み込む」**モデルとも考えられます。


公園にもピックルボールコートが登場

W ARCの取り組みでは、東京都の明治公園を舞台にした「Wellness Park Tokyo AUTUMN 2026」で、ピックルボールの特設コートが展開されました。

公園という誰もが利用する場所にピックルボールを持ち込み、体験やコート利用につなげる取り組みです。

これはピックルボールの普及を考えるうえで、かなり重要な動きです。

専用クラブを作るには、土地や建物、設備など大きな投資が必要になります。

しかし、既存の施設や空間を活用できれば、ピックルボールに触れる場所をもっと増やせる可能性があります。


「専用施設」と「既存施設」は競争ではない

ここで重要なのは、

専用施設が増えれば公共体育館はいらなくなる

という話ではないことです。

むしろ両方が存在することで、ピックルボールの入り口が増えます。

例えば初心者なら、地域の体育館で開催される体験会から始めてもいい。

そこで楽しくなったら、専用クラブへ行ってみる。

もっと上達したくなれば、レッスンやリーグ、トーナメントに参加する。

旅行先では、その地域のコートを探してプレーする。

このように、

公共施設 → 専用クラブ → イベント・大会 → 地域コミュニティ

という流れができれば、競技を継続する人も増えていきます。


ピックルボールは「場所」が重要なスポーツ

個人的にも、ピックルボールを始めてみて感じるのは、単純にコートがあればいいわけではないということです。

誰とプレーするのか。

どこでプレーするのか。

初心者が参加できるのか。

練習する場所があるのか。

大会やイベントがあるのか。

こうした環境が揃ってくることで、「一回体験して終わり」ではなくなります。

特にピックルボールは、プレーヤー同士のコミュニケーションやコミュニティとの相性が良いスポーツです。

だからこそ、クラブ型施設との相性が良いのではないでしょうか。


施設が増えると「道具」の市場も変わる

施設の増加は、コートだけの問題ではありません。

プレーヤーが増えれば、

  • パドル
  • シューズ
  • ウェア
  • ボール
  • バッグ
  • グリップ
  • アクセサリー

などの需要も広がります。

さらに専用施設にプロショップがあれば、その場で実際に商品を見たり、試したりする機会も増えます。

オンラインで商品を検索して購入するだけだった市場に、**「実際にプレーしてから選ぶ」**という選択肢が加わるわけです。

これは、これからピックルボールを始める人にとっても大きなメリットです。


日本のピックルボールは「コート不足」から次の段階へ?

これまで日本のピックルボールでは、

「どこでできるの?」

という問題が大きなテーマでした。

しかし今後は、

「どんな場所でできるの?」

という段階へ移っていくのかもしれません。

体育館。

専用クラブ。

ホテル。

商業施設。

公園。

イベント会場。

そして、まだピックルボールを導入していないさまざまな施設。

こうした場所がプレー環境として加わってくれば、日本のピックルボール市場そのものが変わっていく可能性があります。


全国のピックルボールコートを探す

「実際に近くでプレーできる場所を探したい」という人向けに、全国のピックルボールコート情報も整理しています。

施設の種類を問わず、今後さらに登録施設を増やしていく予定です。

全国のピックルボールコートを探す

現在地の住所から、近くのピックルコートを地図で検索できます。


編集部コメント

ピックルボールを始めたばかりの自分としては、今回の流れはかなり面白いと思っています。

最初は「とりあえず打ってみたい」というところから始まっても、続けているうちに、

「もっと打ちたい」

「上手くなりたい」

「いろんな人とプレーしたい」

という気持ちが出てきます。

そうなったとき、いつでも行ける専用施設があるのはかなり大きい。

一方で、近所の体育館や地域のサークルも初心者にとって大切な入口です。

だからこれからは、

公共施設と専用クラブ、そしてホテルや公園などの新しい導入場所。

この3つがそれぞれ違う役割を持ちながら、日本のピックルボール人口を増やしていくのではないかと思います。

PICKLR TOKYO TOYOSUのような「専用クラブ型」と、W ARCのような「導入型」。

この2つが出てきたこと自体、日本のピックルボールが次の段階に進み始めたサインなのかもしれません。

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